米大リーグ、マリナーズの菊池雄星投手(27)=花巻東高=の父雄治(ゆうじ)さん(県農協中央会総務企画部審議役)が31日午前5時45分、病気のため盛岡市内の病院で亡くなった。59歳。メジャーリーガーという親子の夢を実現させたばかりの早すぎる死。これから実績を積み上げていく姿を見せるはずだった菊池投手は30日(日本時間31日)の試合後、球団を通じて「残りのシーズンを父にささげたい」とコメント。最愛の父との約束を果たすため、投げ続けることを誓った。

 本拠地シアトル。菊池投手は悲しむ顔を少しも見せなかった。試合中は拍手で味方を鼓舞。チームの勝利へできることを全うした。

 少なからず異変はあった。「すみません」。囲み取材を断るのは珍しい。練習中には代理人関係者と話し合う姿も。一時帰国を希望すれば球団も許可しただろうが「父の願いに敬意を表し、全力で頑張る」とチームに残ることを選んだ。

 菊池投手は4日(日本時間5日)、3度目の登板で初勝利を目指す。雄斗さんは「父は雄星には『野球に集中してほしい』と願っていると思う」と語る。