盛岡市の復興支援団体SAVE IWATE(寺井良夫理事長)は、東日本大震災後に沿岸から内陸に避難した16人による手記集「残したい記録 伝えたい記憶」を刊行する。孫を失った悲しみや、内陸で暮らす思いなど震災から8年間の心の動きを収録した。

 大槌町出身の60代女性は「天使になった子どもたち」と題し、6歳と4歳の孫が犠牲になったエピソードをつづった。女性は「2人が犠牲になり、なぜ自分だけが生き残ってしまったのか」と後悔と苦悩の日々を紹介。「2人の孫は私にとって天使のような存在だった。残された私たちは命の大切さを伝え、守るために伝え続けていきたい」と決意を新たにする。

 発行日は11日。A5判64ページで千部発行し、市内の小中高校や公民館、図書館などに届けるほか、希望者には無料で配布する。

 問い合わせは同団体(019・654・3523)へ。