大阪府高槻市の歌手奥野ひかるさんは4日、大船渡市猪川町の長洞仮設団地で通算千回目となる仮設住宅ライブを開催した。東日本大震災を含む全国の被災地で歌を届け「仮設の歌姫」の異名を持つ奥野さんは、元気いっぱいに節目のライブを盛り上げた。

 気仙地域の元仮設住民ら約40人が集会所に来場。曲に合わせて踊りだす人もおり、会場には歓声があふれる。震災で娘が犠牲となった女性を思って作られた曲が披露されると一転して、観客は涙に暮れた。

 陸前高田市竹駒町の主婦佐々木富恵さん(57)は「久しぶりに歌を聴いて元気をもらった」と、かつての仮設暮らしに思いをはせながら再会を喜んだ。