東日本大震災で甚大な被害を受けた大船渡市で、応急仮設住宅から再建先への引っ越し作業が大詰めを迎えている。29日も被災者が大きな荷物を運び出し、長年過ごした仮設と別れを告げた。残る数戸も近日中に退去する見込みで、宮古市以南の県内沿岸被災市町では初の仮設解消となる。

 大船渡市猪川町の長洞仮設団地では同日、被災者2戸が退去。市内最大308戸が建設された同団地だが、入居していた派遣職員の退去も進み、人はまばらで閑散としていた。

 市内には震災後、最大37団地1801戸の仮設住宅が建設されたが、住宅再建が進み、2月末時点の入居は2団地16戸。同日までさらに退去が進み、残すは10戸程度となった。