東日本大震災と東京電力福島第1原発事故で被災した岩手、宮城、福島3県の42市町村で、無形民俗文化財に指定された祭りの14%が中断したものの、うち74%は復活したことが2日、共同通信の調査で分かった。担い手不足という課題も浮き彫りになった。

 神楽や獅子舞などの無形民俗文化財は、国や都道府県、市町村が指定する。昨年12月~今年2月に文化庁と3県、42市町村にアンケートした。

 震災発生時に指定されていたのは272件で、39件が中断したが、うち29件は復活した。中断した39件の県別では、最も多いのが福島の25件。流失した衣装の支援を受けたりして「北萱浜(きたかいはま)の天狗(てんぐ)舞」(南相馬市)など15件は再開したが、「長者原(ちょうじゃはら)じゃんがら念仏太鼓踊り」(大熊町)など10件は中断したまま。多くは原発事故で住民の避難が続き、参加者を確保できないためだ。

 岩手は「津軽石さんさ踊り」(宮古市)など10件、宮城は「閖上大漁唄込み踊」(名取市)など4件が中断したが、全て復活した。