東日本大震災からの復興を支えてきた本県沿岸の応援職員が、交代や任期切れする3月。釜石市の復興応援職員として5年間働いた村上浩継さん(39)も任期を終え、地元の京都市へ戻る。被災地の復興を支えようと、学校法人を辞めて見ず知らずの土地に飛び込み、公務だけでなく、個人としても精力的に活動。地域の魅力に光を当て、盛り上げに一役買ってきた。立ち上がる釜石市民のエネルギーを自身の力に変え、地元で新たな一歩を踏み出す。

 前職は京都市の学校法人の広報マンだった村上さん。震災後にボランティアに参加し「東北で苦しんでいる人がいるのに京都で普通に暮らし、違和感があった。同時代に生きる者として何かできないか」と悩んでいた。仕事を辞め、2014年に縁もゆかりもない釜石市に一人飛び込んだ。

 任期付き職員として市広聴広報課に配属。広報誌の取材を通じ、地域でも知られていない魅力ある資源に気付いた。「遊ぶところがない」と週末に内陸に出掛ける市民を見て「面白いのにもったいない」と感じ、広報誌に独自の視点のコラムを書き始めた。