秋田県境に近接し、古くから湯治場として県内外の観光客に親しまれてきた一関市厳美町の須川高原温泉(稲垣栄会長)。今春の営業再開に向けた第一歩として27日、従業員4人が同温泉を約5カ月ぶりに訪れ、施設の点検作業を行った。一行に同行し、すっぽりと雪に覆われた同温泉の様子や、一日も早いオープンを目指す従業員の姿を取材した。

(一関支社・松本千里)

 同温泉への出発地点は、秋田県東成瀬村の国道342号。冬季閉鎖ゲート付近から雪上車2台に分乗してアップダウンを繰り返す約11キロの山道を進み、1時間ほどで同温泉に到着した。

 無人の施設は静まり返り、従業員の足音だけが響く。雪害や侵入してくる動物の被害を避けるため、備品はきれいに片付けられていた。雪の重みで天井は一部がゆがみ、所々窓ガラスが割れて雪が吹き込んでくる。自然の猛威とともに、毎年営業再開に向けて泊まりがけで準備を進める苦労を実感した。