「#Thank You From KAMAISHI」は、ラグビーW杯など三陸・釜石地域にとって特別なイベントが満載の2019年に、東日本大震災の支援に対する「ありがとう」の気持ちを世界に発信する活動。三陸鉄道リアス線の営業運転がスタートした24日、釜石市の鵜住居駅では釜石東中(佐々木賢治校長、生徒117人)が取り組んできた駅舎装飾やラッピング車両がお披露目された。8年ぶりの鉄路復旧の喜びに包まれた「みんなで鵜住居駅びらき!」(釜石市、スマイルとうほくプロジェクト、花王主催)の様子を紹介する。

スマイル列車 走った

「パッと見てハッピーになれる駅」をコンセプトにデザインされた愛称看板と壁面装飾(釜石東中側)。花や虎舞のモチーフがラグビーボール型の消しゴムはんこで描かれている

 「駅びらき」には、小雪が舞う冷え込む朝にもかかわらず、地域住民や釜石東中の生徒、三鉄ファンら約300人が詰めかけた。

 釜石市の野田武則市長、生徒の代表、花王の吉田勝彦・代表取締役専務執行役員があいさつし、同校の卒業生が名付けた愛称「トライステーション」の看板と壁面装飾を除幕。花や海、虎舞などの釜石らしいモチーフが描かれたカラフルなデザインに、拍手が沸き起こった。

 そして、午前9時10分。同校の全校生徒が描いた「笑顔」がつながったデザインの「三陸鉄道スマイル列車」が、鵜住居駅に初入線した。ホームの上では、大勢の笑顔が「ありがとう三鉄」「ようこそ三鉄」と歓迎した。

駅舎の海に面した側(釜石鵜住居復興スタジアム側)も除幕され、「すべてを包み込む母なる海」をテーマにした愛称看板と壁面装飾がお披露目された

 鵜住居駅は、ラグビーW杯などでこれから世界中の人が利用する駅。同校では「三陸鉄道を利用する人たちに、復興支援の感謝を伝えたい」と、2017年11月から約1年3カ月に渡り、スマイルとうほくプロジェクト特別授業を実施。生徒たちは試行錯誤しながらラッピング車両や駅舎の装飾に取り組み、この日すべての成果が集結した。

 川崎琉衣さん(釜石東中3年)は「この列車や駅舎を見て、たくさんの人が笑顔になってほしい」と声を弾ませていた。

「たくさんの支援への感謝を表現しようと、デザインを考えた。地域のための活動が形になってうれしい」と喜びの言葉を述べる釜石東中の川崎真菜さん(左)と小笠原瑠逢さん
「ようこそ!」。横断幕や手旗、大漁旗を手に、列車を迎える釜石東中の1、2年生
スマイルとうほくプロジェクト、シライシパン、ローソンの3者が開発した「さんてつ応援パン」のお振る舞いも行われた
鵜住居駅の新たなスタートを祝った「ありがとう餅まき」。多くの住民らでにぎわった
自分の「笑顔」見つけた