岩泉町の浅内小(関川寛司校長、児童6人)と、宮古市の田老三小(高橋淳子校長、同19人)は17日、閉校式を行った。県内では2018年度、小学校5校、中学校2校が平成の時代とともに歴史に幕を閉じる。浅内、田老三の両校は16年の台風10号豪雨災害、東日本大震災でそれぞれ地域が被災し、防災や命について学びを深めてきた。子どもたちは思い出が詰まった学びやに感謝し、地域の絆を胸に歩んでいくことを誓った。

 浅内小の閉校式には歴代校長や卒業生ら約180人が出席。全校児童が学校生活を振り返り「浅内の伝統を心に頑張っていく。ありがとう校舎、地域の皆さん、浅内小」と感謝を伝えた。思い出を語る会では、地域に伝わる川代鹿踊りや合唱を披露した。

 浅内地区は台風10号豪雨で土石流が発生し、集落が孤立。1カ月以上停電し、同校も1週間休校となり、通常授業に戻ったのは2週間後だった。

閉校式で宮古市の市民歌を歌う田老三小の児童=17日、同市田老

 田老三小の閉校式には、住民ら約200人が出席。児童代表の舘崎太一君(6年)はお別れの言葉で「心の中に田老三小はあり続ける。よき伝統を忘れず、助け合いを続ける限り三小の絆は永遠になくならない」と力強く発表した。お別れ会では地域の郷土芸能の摂待七ツ物を踊った。

 同校は震災で学校周辺まで津波が押し寄せ、校庭には仮設住宅が設置された。当時の校長で市教育委員の荒谷栄子さん(66)は震災後、毎月11日を「命の日」に設定し、犠牲者に黙とうをささげたり、絵本を読み聞かせて命の大切さを伝えてきた。