県が復興関連道路に位置付ける県道重茂半島線の熊の平-津軽石間(7・4キロ)が16日、開通した。重茂地区から宮古市中心部につながる地域の重要路線で、東日本大震災で道路が寸断され、住民が孤立した経験から津波浸水域を回避した。交通の難所が解消されたことで、住民の利便性向上に加え、重茂地区の基幹産業である水産業の大きな力となりそうだ。

 開通式典は、同市音部の重茂トンネル東側で行われた。関係者約100人が参加し、重茂中生徒のトド埼太鼓で幕を開けた。

 

 県沿岸広域振興局の石川義晃局長は「生活道としての機能向上や水産物出荷など産業振興にもつながる。23日に開通する三陸鉄道リアス線津軽石駅へのアクセス向上も期待したい」とあいさつ。山本正徳宮古市長ら関係者がテープカット、くす玉割りで祝った。

 重茂半島線は、同市津軽石から山田町大沢までの重茂半島をつなぐ路線で、震災時に津波で浸水し、約1850人が長時間孤立した。新路線は内陸部を通り、急勾配・急カーブが多い交通の難所が解消されたことで、同市音部から同市津軽石の国道45号までの距離は10・5キロから7・4キロ、移動時間は18分から11分に短縮された。