三寒四温を繰り返し、春がやって来る。身を縮めて過ごした日々を思えば待ち遠しいが花粉症の人にはつらい季節。陽気とともに増えるマスク姿に「お互い、大変ですね」と心がつぶやく

▼国民の4人に1人がスギ花粉症とも言われる。花粉が付きにくいコートや肌を守る美容クリームなど、今年も多彩な商品が販売されて関心を集めている。効果がありそうと聞けば、試してみたいのが人間の心理

▼飛散開始前から内服薬で備え、その時期には目や鼻を洗い、加湿にも気を配る。県内のドラッグストアにも対策商品が並び、いよいよシーズン本番。暖かな空気を思いきり味わえるのは、もうしばらく先になる

▼ちょっぴり悩ましいが、見渡せば喜びや希望にあふれている。きょう14日は県内公立高校の合格発表。15歳の子らは深呼吸して、その時を迎えるのだろうか。仲間と過ごした思い出を胸にそれぞれの道へと進む

▼制服や学用品などの準備も慌ただしくなる。進学を機にスマートフォンを持つ生徒も多く、こちらの商戦も一段と熱を帯びている。新入生や新社会人がいる家庭では何かと出費がかさむが、うれしい春の門出だ

▼沿岸から梅満開の話題も届いた。寒さにじっと耐えたつぼみがほころび、被災地の人々を和ませている。小さくても、たくさんの花や実を。巡る季節に願いが重なる。