【バチカン市共同】キリスト教カトリックの総本山バチカンにあるサンピエトロ大聖堂で11日、東日本大震災から8年に合わせた追悼ミサが行われた。同聖堂の名誉司祭長コマストリ枢機卿が執り行い、イタリアの在留邦人らが鎮魂の祈りをささげた。

 参加者が「今も苦しんでいる人たちのために何ができるかを考え、行動に移す知恵と勇気をお与えください」と日本語のメッセージを読み上げると、大聖堂は荘厳な雰囲気に包まれた。

 コマストリ枢機卿は、長崎で被爆しながら救護活動に取り組んだカトリック信者の医師、故永井隆博士の名前も挙げながら、苦しみの中で生きる人々を「神は見守っている」と指摘、被災地への連帯を呼び掛けた。

 ミサで枢機卿を補佐した法王庁立グレゴリアン大学の菅原裕二・教会法学部長は大船渡市の出身で、中学・高校時代に住んでいた家を津波で流されたといい、取材に「遠いバチカンからだが、被災者のために心を込めてお祈りしている」と語った。