大槌町は11日、同町新町の旧役場庁舎跡地で東日本大震災の町職員追悼式を行った。今年は初めて職員遺族と町職員が合同で行いともに祈りをささげたが、遺族の出席者は案内した39世帯中8世帯10人にとどまった。旧庁舎の解体や震災検証の在り方などを巡り深まった、遺族を分かつ町との溝が浮き彫りとなった。

 朝から雨が打ち付ける中、遺族、町職員合わせて約40人が出席。平野公三町長が殉職した町職員39人の名前を読み上げ、「皆さんとともに思い描いたこの町の未来の姿の実現に向けて町民と一緒に頑張っていきます。はるか空のかなたから見守り、安らかにお眠りください」と述べた。

 遺族はそれぞれ献花し、姿を消した旧庁舎の跡地に静かに手を合わせた。閉式後は報道陣の問い掛けに答えることなく、「ごめんなさい」とうつむいたまま足早に立ち去った。