【ノルウェー・オスロで運動部・千葉恵】ノルディックスキーのワールドカップ(W杯)ジャンプ男子は10日、オスロで個人第23戦(ヒルサイズ=HS134メートル)が行われ、小林陵侑(土屋ホーム、盛岡中央高)が127メートル、126メートルの合計250・1点で5位に入り、日本男子で初の個人総合優勝を確定させた。

 小林陵のW杯得点は1665点で総合2位のカミル・ストッフ(ポーランド)と500点差となった。今季2勝のストッフが残り5試合(優勝100点)に全勝して追い付いても、勝利数で同11勝の小林陵を上回れないため、規定によりタイトル獲得が決まった。

 ロベルト・ヨハンソン(ノルウェー)が262・0点で今季初となる通算2勝目を挙げた。佐藤幸椰(雪印メグミルク)は8位。小林潤志郎(雪印メグミルク、盛岡中央高-東海大)は125メートル、125・5メートルの合計233・3点で11位だった。葛西紀明(土屋ホーム)は28位。2回目に進めなかった伊東大貴(雪印メグミルク)は45位だった。

抜群の勝負強さ証明

 持ち前の勝負強さが成せる業か。ワールドカップ(W杯)個人総合首位を独走してきた小林陵侑が先月の初制覇王手から1戦目で大きな目標を成就させた。しかも2位ストッフとの差はボーダーラインの500点ちょうど。「あまり実感できない」「まだシーズンは終わっていない」と喜びは胸の内にしまったままだったが、5戦を残してのタイトル確定が圧倒的な強さを裏付ける。

 試技では、飛行途中でたたき落とされたかのように失速し、まさかの93・5メートル。しかし、本番ですかさず立て直すのが今季の強さだ。「すごく難しかった」という、めまぐるしく変わる風向きに冷静に対処した。

(千葉)