震災犠牲者を追悼し連だこを揚げる気仙天旗祈願祭(実行委主催)は10日、陸前高田市高田町の防潮堤付近で開かれた。市内外の約70人が青空にたこを放ち、震災の記憶を後世に伝える決意を新たにした。

 震災発生時刻の午後2時46分に黙とう。強風のため、気仙地区の犠牲者の数に合わせて用意した約2千枚のたこのうち半数ほどを防潮堤の下から揚げた。参加者は連だこの糸を2、3人ずつで支え、空高くはためく白いたこを見つめた。

 初めて参加した大船渡東高2年袖野真伍さん=大船渡市大船渡町=は「一斉に揚がってきれいだった。自分たちの気持ちもたこに乗って飛んでいったかなと思う」、同校2年金野蒼大さん=同市三陸町越喜来=は「たこ糸を支えながら、たこの重みだけでなく命やいろんなものの重みを感じた」と振り返った。