大船渡市の冷凍食品製造業の国洋(浜田浩司社長、資本金5千万円)は、同市などで水揚げされる三陸産のイサダ(ツノナシオキアミ)から肥満抑制効果などがあるオイル成分を抽出・生産する新工場を建設する。今年6月着工、12月の完成と稼働開始を予定。健康成分として有望な「イサダオイル」を遠心分離機を使って素材化するのは国内で初めてで、東日本大震災による被災から8年を経て、新たな挑戦へ踏みだす。

 工場は同市大船渡町内に1棟建設し、一部2階建て鉄骨造り、延べ床面積は約500平方メートル。総事業費は約5億8千万円でグループ補助金を活用する。イサダは酵素分解と遠心分離によって、調味料の原料となる「エキス」、健康成分が豊富な「オイル」、食品や飼料として使える「ミール」の3素材に分ける。

 注目はオイル成分。中性脂肪を抑制する「エイコサペンタエン酸(EPA)」、脳機能の改善が期待される「ドコサヘキサエン酸(DHA)」に加え、オキアミ特有の抗肥満成分「8-ヒドロキシエイコサペンタエン酸(8-HEPE)」などが豊富に含まれる。抗肥満成分は岩手生物工学研究センター(北上市)と岩手大が特定した。