大槌町の安渡(あんど)町内会(佐々木慶一会長)は10日、津波避難訓練を行った。東日本大震災から8年を前に改めて教訓を胸に刻み、要援護者の救助などの避難態勢や行動を確認。今後、要援護者のいる家庭へのリヤカー配備を検討する。

 約130人が参加。二渡神社付近に集まった参加者は防災無線が鳴ったら取るべき行動を書き出し、具体的にイメージを膨らませてから訓練に臨んだ。体が不自由な要援護者のサポートのためリヤカー2台を組み立て、協力して約500メートル離れた中央公民館安渡分館まで引っ張った。子どもの手を引いて逃げる人もいた。

 震災で同地区は住民の約1割に上る218人が犠牲になった。震災前は毎年3月3日の決まった時間にサイレンが鳴り、決まった場所に避難する訓練を繰り返していたが、震災時は自宅の戸締まりや家族の安否確認などで避難が遅れた住民もいた。体が不自由で避難を諦めた人もいたらしい。

 同町内会は同館に3台あるリヤカーを増やし、要援護者のいる家庭の玄関先に置くよう呼び掛ける方針。