9日の釜石道(釜石市-花巻市、80キロ)全線開通を受け、通行量減が想定される従来の国道283号沿いにある釜石、遠野両市の道の駅が新たな魅力発信に燃えている。施設の差別化や広告戦略の改良に全力投球。地元で懸念される「通過化による地域の活力低下」を食い止め、高規格道路整備を商圏拡大の好機にしようと関係者の挑戦が続く。

 「利用者減は免れないだろうが、従来と違う客層が立ち寄るチャンス。的確なサービスを提供し、存在感を示したい」

 同日全面利用が始まった釜石仙人峠インターチェンジ(IC)=釜石市甲子町=に隣接する道の駅釜石仙人峠。菊池利教(としのり)駅長(66)は、開通記念でにぎわう構内で決意を新たにした。無料提供した名物の「しょうゆソフト」や沿岸市町村の菓子詰め合わせなどには長い列ができた。

 これまでは釜石道の東端に位置していたが、延伸でその利点がなくなった同駅は今後、営業面で苦戦が想定される。そのため、この日を見越して2015年4月の開業当初から80キロ区間に付随の休憩施設がない釜石道の休憩所として差別化を図る戦略を描いてきた。