大槌町末広町出身のトランペット奏者、台隆裕さん(24)=東京都練馬区=は、東日本大震災を機に音楽の力に気付きプロとなった。関東を中心に全国各地で演奏や中高生らの指導に奔走しており、昨年は米国の舞台にも立った。将来は町にUターンする考えで、「ジャズバーを建てて大槌に音楽文化をつくる」との思いを胸に、復興を後押しする力強い音を響かせる。

 台さんは、音楽を通じた交流人口の拡大に取り組む群馬県邑楽(おうら)町の住民や、震災後から大槌高と交流を続ける神奈川県の高校などを定期的に訪問。月に1度は地元に帰省して大槌学園と大槌高の吹奏楽部員らを指導している。

 2、3月は大槌町内のイベントに続けて出演し、聴衆から大きな拍手を送られた。震災から8年となる11日は、同町のおしゃっちで音楽家らと共演し、犠牲者に祈りをささげる。