【東京支社】国際リニアコライダー(ILC)の誘致に取り組む超党派のリニアコライダー国際研究所建設推進議員連盟(会長・河村建夫衆院議員)は28日、柴山昌彦文部科学相に対し、誘致に前向きな意思を表明するよう要望した。7日の国際会議で示す政府見解について柴山氏は「内容は最後の詰めの段階だ」と説明。東北ILC推進協議会に続く連日の要望行動となり、関係者は実現の流れを強めようと追い込みをかけている。

 河村会長、鈴木俊一副会長(衆院岩手2区)、藤原崇衆院議員(比例東北)らが文科省を訪れ、2月21日の総会で採択した「ILCを国家プロジェクトと位置づけ、政治・立法府の責務として実現を目指す」との決議文を手渡した。

 河村氏は「実現には国際的な枠組みをつくる必要がある。政府として明確な意思を表明してほしい」と要請。柴山氏は「日本学術会議の回答を精査し、関係行政分野の考えを聞きながら総合的に検討を進めている。皆さんの思いもしっかり踏まえて検討したい」と答えた。

 懇談後、河村氏は「海外から日本に対する期待も高まっている。われわれとしては政府の前向きな意思表明がされると思っている」と述べた。

 7日には世界の主要加速器研究所の代表者らでつくる国際将来加速器委員会(ICFA)が東京都内で国際会議を開く予定。日本政府に対して同日までの意思表明を求めている。