国連教育科学文化機関(ユネスコ)無形文化遺産登録を目指す民俗芸能保存団体の全国組織が今月設立された。国の重要無形民俗文化財で「風流(ふりゅう)」に分類される33団体が正会員として加盟し、本県からは盛岡市の永井大念仏剣舞保存会(小笠原豊会長)、北上市と奥州市の鬼剣舞連合保存会(和田勇市会長)が参加。最短で2022年の登録を目指して連携と機運醸成を図っていく方針で、関係者は保存伝承の効果にも期待を寄せる。

 新設組織は、全国民俗芸能「風流」保存・振興連合会。国の重要無形民俗文化財で「風流」に分類される全国42団体のうち21都府県の33団体が加盟し、今月1日に東京都内で設立総会を開いた。今後は各民俗芸能を紹介するパンフレットや広報誌の作成、イベントでの保存会同士の交流なども視野に入れる。

 1980年に国の重要無形民俗文化財に指定された永井の大念仏剣舞は、穏やかな動きで念仏を唱えながら舞い踊る。3階建ての仏塔をのせた大笠を使った「笠振り」も特徴だ。鬼剣舞は93年に同文化財に指定。念仏踊りの一種で踊り手が鬼の面を着け力強く大地を踏み、悪霊を鎮める。