NIE実践91% 新聞活用・制作、多彩に

 岩手日報社は県内の小中高、義務教育学校、特別支援学校の全573校を対象に、NIEに関するアンケートを行い、546校(95%)から回答を得た。2018年度、学習に「新聞活用」、「新聞作り(制作)」を取り入れている学校は498校(91%)で、新聞を使ったスクラップやスピーチ、個人・学級新聞作りなど展開。教育現場は効果を実感している。調査の結果を3回続きで詳報する。

 アンケートは「新聞活用」と「新聞作り」の18年度実施状況を聞いた。両方行う学校は60%(326校)、新聞活用だけ実践する学校が10%(58校)、新聞作りだけの学校が21%(114校)で、どちらも行っていない学校が9%(48校)だった。

 校種別にみると、両方行う学校は小学校が69%(209校)と多く、中学校は60%(91校)、高校は27%(21校)、特別支援学校は34%(5校)。新聞活用だけは小学校が3%(8校)、中学校が9%(14校)、高校が47%(36校)。特別支援学校はなかった。新聞作りだけは、小学校22%(66校)、中学校27%(40校)、高校8%(6校)、特別支援学校が13%(2校)。

 小中学校は新聞作りが盛んで、高校は新聞活用に重点を置く傾向がみられた。

 新聞活用や新聞作りを始めたきっかけや理由について聞く質問では、小学校は「教科書に単元があるから」が最多。中高、特別支援学校は「その他」が最も多く、新聞活用については▽教材として有効▽学力・読解力向上に効果的▽小論文・進路対策-などで、新聞作りは▽生徒会・委員会活動▽文化祭の取り組み▽継続的な活動-の記述が目立った。

 自由回答には▽自分の考えを持ち記事を読むように指導▽論説・社説の書き写しで成果実感▽スピーチは短時間で行え対話力が付く▽未習の漢字を補足できる▽新聞作りで学習が深まる-との工夫や効果のほか、▽国内外の情勢をリアルタイムで知る上で生徒、教員とも新聞活用が必要▽新聞は教材の宝庫。工夫次第で効果は上がる▽購読家庭が減る中、新聞を学校で用いる必要がある-など新聞活用の意義を強調する意見が多かった。

 一方、実践しない理由としては▽(英語やプログラミングが入るなど)授業で新聞を取り入れる余裕がない▽多忙で準備、教材研究の時間がない▽カリキュラムの調整が難しい▽新聞を作る時間の確保が困難-などが多く挙げられた。


 【調査方法】県内の小学校315校、中学校162校、義務教育学校1校、高校80校、特別支援学校15校の全573校を対象に11月上旬に調査票を送付し546校から回答を得た。義務教育学校については前期(1~6学年)、後期(7~9学年)に分けてアンケートを取り、前期を小学校、後期を中学校として集計。回答率は95・3%(小学校95・9%、中学校93・2%、高校96・3%、特別支援学校100%)。2018年度に実施したNIEの取り組みのうち、新聞活用、新聞作りなどについて聞いた。