全線開通まで約1カ月半となった三陸鉄道リアス線の宮古-釜石間(55・4キロ)の沿線地域が、8年ぶりに復活する踏切の往来など、安全対策への意識を高めている。踏切が49カ所ある同区間での列車運行は東日本大震災以来。宮古市上村の磯鶏(そけい)小(横手勝美校長、児童274人)が5日、学校近くの踏切で安全教室を開くなど、地元を走る車両を初めて見る子どもらに向けた啓発にも力が入る。警報器や遮断機のない踏切もあり、県警や三鉄は安全指導を継続して対策に万全を期す。

 磯鶏小の安全教室には全校児童が参加。三鉄の牧田中彦運行本部副部長(59)が「踏切近くで遊ばない」「線路を渡らない」と指導した。児童は目の前を訓練運転する列車を見てスピードを体感し、警告音や遮断機の動作も確認。山田楓さん(2年)は「音や左右を確認し、ルールを守って安全に渡りたい」と誓った。

 同校は今後、踏切を通るルートが通学路として利用できるよう安全や見守り態勢を確認していく。横手校長は「学んだことを忘れず、事故がないように注意してほしい」と児童を見つめる。