奥州市衣川堰下の衣里小5年の千葉祐哉君は、愛読書「にじ色のガラスびん」の著者でフランスの作家ミシェル・ピクマルさんに昨年夏に手紙を出し、先月返事を受け取った。日仏両国の関係者を経由して届いたメッセージに、千葉君は「まさか返事が来るなんて」と感激。1冊の児童書が国境を超えた温かい縁をつないだ。

 同書は1989年フランス青少年図書賞を受賞。日本では南本史さんが翻訳し、92年にあかね書房から出版された。主人公のおじいさんがいらなくなったガラス瓶を集めて家や塔を建て、地域の人々を幸せにする物語だ。

 現在は絶版となっているが同校の図書室に残っており、千葉君は「タイトルに心引かれた」と手に取った。ストーリーに感動した千葉君は昨年の夏休み、同市衣川古戸の衣川セミナーハウス図書室の好きな作家に手紙を書く企画に応募。「瓶で家を建てる発想がすごい」と感じたことや好きな場面を書いて伝えた。

 千葉君の手紙は出版社などを経由してピクマルさんの元へ。昨年末、フランスの編集者を経て南本さんの元にピクマルさんから返事のメールが届いたという。