精密機器開発・製造のアイカムス・ラボ(盛岡市、資本金4227万円、片野圭二社長)は、理化学研究所(理研、埼玉県)などと開発した人工多能性幹細胞(iPS細胞)移植装置の量産に乗り出す。手術を容易にする電動装置は他に例がなく、他人のiPS細胞から作った網膜細胞を移植する世界初の臨床研究で活用され、高い評価を得た。普及すれば手術可能な病院が増えると見込まれ、2021年の量産を目指す。

 網膜細胞を含む溶液を患者の目に注射針で注入する装置で、手に持って溶液を目に注入する「ハンドピース」、注入量を1マイクロリットル単位で調整できる「コントローラー」、足で溶液の出し入れを操作する「フットペダル」で構成する。

 ハンドピース(12センチ)は顕微鏡を用いる手術の流れを妨げないよう小型化。動力装置「マイクロアクチュエータ」(8ミリ)を搭載し、独自の超小型プラスチック製歯車(直径2ミリ)を組み込んだ。