陸前高田市矢作(やはぎ)町で70年以上続く手作りの豆腐が住民の間で評判だ。佐藤モモエさん(96)の作業小屋では4日、立ち上る湯気から弾力のある豆腐が現れた。

 手作りの木箱やたるが並び、まきや大豆の匂いが立ち込める室内。佐藤さんは修繕を重ねながら大切に使い続けるかまどで大豆をゆで、絞った後、にがりを加えた。手際の良さは蓄積を感じさせる。

 豆腐は主に自家消費用だが、正月やお祝い事があると近所にお裾分けする。「自分が食べるより、人にあげておいしいって言われるのがうれしい。いつかは息子夫婦にも作り方を教えたいね」と笑顔を見せた。