【東京支社】国際リニアコライダー(ILC)の誘致に取り組む東北ILC推進協議会(代表・高橋宏明東北経済連合会名誉会長)は27日、文部科学省に緊急要望を行った。国際研究者組織が「意思表明期限」とする3月7日に、日本政府が何らかの見解を示す見通しとなる中、関係国への前向きな意思表示と国際協議の開始を求めた。

 高橋代表と千葉茂樹副知事、勝部修一関市長、小沢昌記奥州市長、谷村邦久・県ILC推進協議会長ら18人が同省を訪問。白須賀貴樹政務官に「政府として強く前向きな意思を3月7日までに関係国に発し、国際協議を開始すること」を求める要望書を手渡した。

 一関市と平泉町の関係者によるILC実現を熱望する住民の会会長の佐藤晄僖(こうき)一関商工会議所会頭も同様の要望書を提出した。

 懇談は非公開。出席者によると、白須賀政務官は「他省庁と意見交換している段階だ」と説明した。終了後、高橋代表は「非常に好意的に受け止めていると感じた。3月7日にも好意的な意見を出してくれると期待している」と述べた。

 勝部市長は「関係団体として最後となる要望がしっかり届いたと思う」、小沢市長は「約30年前から誘致に取り組むわれわれの強い熱を伝えた」と語った。

 3月7日には世界の主要加速器研究所の代表者らで構成する国際将来加速器委員会(ICFA)が東京都内で国際会議を予定。会議日を意思表明の最終期限としている。