2016年8月の台風10号豪雨から28日で2年半。甚大な被害を受けた岩泉町では18年度内に被災農地の大半が復旧を迎え、同町小本の農業西倉キミさん(71)は、19年度からアスパラガスの出荷を本格化させる。栽培には豪雨災害で泥に埋まりながらも芽を出した親株を使用。品質の高い農作物を生産、出荷することで、復旧までの道のりを支えてくれた周囲に感謝の気持ちを表していく。

 西倉さんは今、台風後に新たに栽培を始めた小松菜とホウレンソウの収穫に追われている。26日は約200グラム入りの袋を、10袋ずつ同町乙茂(おとも)の道の駅いわいずみに出荷した。

 豪雨災害の直後、西倉さんが勤める建設会社は、町内各地で泥の撤去作業に追われた。西倉さんは作業前に民家一軒一軒を訪ねて作業内容を説明するなど復旧活動に奔走した。