天皇陛下の在位30年の記念式典に合わせて県は24日、盛岡市の県庁や各地区合同庁舎に記帳所を開設した。東日本大震災の被災地で県民を励まされ、4月に退位を控える天皇、皇后両陛下に県民533人が感謝と祝意を伝えた。

 両陛下は被災地訪問や岩手国体などで来県。被災地を訪問した際は「大変ですね」「体を大事にしてください」と県民を気遣った。

 陸前高田市竹駒町の住職菅原瑞秋さん(60)と博子さん(59)夫妻は大船渡市の大船渡地区合同庁舎で記帳。震災後に暮らしていた仮設住宅で両陛下と会ったことが、これまでの支えになったという。

 久慈市の久慈地区合同庁舎で記帳した同市寺里の主婦琵琶坂志津江さん(45)は「被災者と間近で話されている姿がとても印象的。戦争がなかった平成の時代を見守ってくれた」と振り返った。

 県庁には県内最多の177人が記帳に訪れた。盛岡三高1年の宮川大輝さんは「退位されるのは少し寂しい。平成の次も、幸せに暮らせる人が多い時代をつくっていきたい」と未来を見据えた。