東北大大学院医学系研究科の鈴木亮二助教(51)=一関市花泉町出身=と、花巻市中根子の省力化機械製造、石神製作所(阿部一郎社長)は、介護施設の利用者の服薬を管理する装置を共同開発した。事前に一定期間分の薬をセットし、服用時刻になると音で知らせ、1回分が出てくる仕組み。施設側の大きな負担となる薬の仕分けを軽減でき、人手不足の中でケア充実を後押しする。

 使い方は1回分の薬を一袋(一包化薬)にし、約3週間分連ねたものをドラムに巻き付けてセット。パネルで設定した服用時刻にオルゴール音が鳴り、扉を開けると1回分の袋がドラムから送り出される。取り忘れて30分経過すれば再び音が鳴る。

 形はロッカータイプで幅90センチ、奥行き40センチ、高さ77センチ、重さ約50キロ。希望小売価格は税別198万円。

 鈴木助教と石神製作所は2015年に在宅患者向けの見守り機能付き服薬支援装置を開発しており、今回が第2弾。同社の高橋武・開発グループリーダー(57)は「福祉現場ではマンパワーが不足しており装置の必要性が増す」と説明。鈴木助教は「配薬の省力化のニーズに応えた。購入のほかレンタルやリースも考えられ、価格は必ずしも高くない」と強調する。