一関市千厩町の東磐井地区交通安全協会で交通安全指導員を務める加藤美加子さん(60)=同市大東町摺沢=は21日、定年退職を前に最後の交通安全教室を同市千厩町の幼稚園で行った。約38年間、東磐井の園児らに笑顔で交通安全を呼び掛け続けた「地域の先生」は達成感をにじませ、交通安全の願いを後輩に託した。

 同町千厩のカトリック清心幼稚園(菅原裕子園長、園児38人)で同日、開かれた最後の教室。全園児を前に約35年続けている人形・トマルくんとの腹話術や歌、クイズなどで分かりやすく交通ルールを教え、「約束を守って元気な1年生になってください」と卒園間近の年長児らに呼び掛けた。

 子ども好きで園児らと触れ合える交通指導員の道を選んだ。「ほぼ毎日のように教室を開いていたように思う」と加藤さん。3度の出産などを経ながら、地域の子どもたちへの愛情が体を動かし続け、開いた教室は4千回以上になった。