県は19日、盛岡市北飯岡の県工業技術センターで、国際リニアコライダー(ILC)の推進モデル校の交流会を初めて開いた。約50人の生徒が本年度の取り組み成果などを発表し、ILC誘致に積極的に関わる姿勢を示した。

 県指定の県立高8校のうち6校が参加。一関一は1年生5人が約半年間、ILC受け入れに必要な医療環境について欧米や中国と日本を比較して考察し、県内各地への医療通訳の配置やキャッシュレス会計への対応などを課題に挙げた。

 県全体で英語に特化した人材育成を小学生から高校生までで図ることを提案し「研究所内に高度で良心的な医療を提供する施設が必要だ」と指摘。医師を目指す細川享平さんは「ILCに勤務し、研究者を医療面で支えたい」と夢を描く。

 花巻農は宗教の影響を受けにくいとされる羊肉で「ILC」の文字をかたどったソーセージを生産し、販売した実績を発表。宮古商は仕入れから販売までを生徒が行う「宮商デパート」で実践した外国人対応学習の成果を報告した。

 水沢は高エネルギー加速器研究機構(茨城県つくば市)の視察結果を英語で発表。水沢工は文化祭での模型作製やPR活動、盛岡一は会員制交流サイト(SNS)を活用したILCのPR策などを示した。

 生徒は発表後、7班に分かれて意見交換。宮古商3年の千葉梨奈子さんは「6校だけでも多くのアイデアが出た。県全域で考えればさらによいものが出てきそう」と目を輝かせた。