【ビリンゲン(ドイツ)共同】ノルディックスキーのワールドカップ(W杯)ジャンプ男子は17日、ドイツのビリンゲンで個人第22戦(ヒルサイズ=HS145メートル)が行われ、小林陵侑(土屋ホーム、盛岡中央高)が146メートル、144メートルの合計274・4点で圧勝した。今季、通算ともに11勝目。史上6人目で日本男子初のシーズン11勝を達成した。

 表彰台は今季16度目。国際スキー連盟によると、1998~99年シーズンの船木和喜(フィット)の15度を上回り、日本男子のシーズン最多記録となった。

 小林潤志郎(雪印メグミルク、盛岡中央高-東海大)は18位、伊東大貴は27位、佐藤幸椰(ともに雪印メグミルク)は35位。葛西紀明(土屋ホーム)は2回目に進めなかった。

助走姿勢、修正ぴたり

 その時点でトップの選手の位置を示す緑のラインを、小林陵は1回目も2回目も悠々と越えていった。2万人超の観客が悲鳴にも近い歓声を上げ、場内放送は「スバラシイ」と日本語でアナウンス。熱く盛り上がる会場の中で本人だけは「集中していいジャンプができた」と涼しい表情だった。

 「アプローチ(助走姿勢)がうまく組めた」と快勝の要因を語る。宮平ヘッドコーチによると、1カ月ほど前から助走で「お尻が(全勝優勝した)ジャンプ週間の時より下がっていた。動きにくいポジションにいた」という。試合前に「そこだけ気をつけるように」と助言すると、小林陵はきっちりと修正し、大ジャンプに結びつけた。