花巻市東和町の倉沢人形歌舞伎保存会(菅野芳治代表、会員14人)は17日、雫石町上曽根田の町中央公民館野菊ホールで特別公演を行った。文化審議会(佐藤信会長)は同人形歌舞伎を「記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財」に選択するよう宮田亮平文化庁長官に答申している。保存会のメンバー12人は答申後初の舞台を情感たっぷりに演じ、観客は時に笑い、時に涙しながら満喫した。

 舞台清めの「三番叟(さんばそう)」で始まり、三味線を奏でながらの義太夫節に乗せて人形遣いがせりふを掛け合い、約70人の町民らを物語の世界に引き込んだ。母と子の絆と悲しい別れを描いた「傾城(けいせい)阿波鳴門 巡礼歌(うた)の段」では観客が何度も涙を拭った。公演後は保存会のメンバーや活動を紹介し、感謝の言葉を述べた。

 保存会は24日午後1時半から花巻市東和町の田瀬振興センターでも公演する。