【大阪支社】もう失敗は繰り返さない―。国内第一人者は決意を固め「4度目の正直」を誓った。神戸市で17日行われた陸上の日本選手権男子20キロ競歩で高橋英輝選手(26)=富士通、花巻北高―岩手大=は連覇を5に伸ばし、3大会連続の世界選手権切符を手にした。これまで五輪を含む3度の世界大会はいずれも2桁順位で、「今度こそ」の思いは強い。世界選手権で「日本の英輝」から「世界の英輝」へ飛躍すれば、最大目標の2020年東京五輪がぐっと近づく。

 前回王者の印「金色のゼッケン」が1秒差の激戦を制し、1着でゴールテープを切った。約1年前の右足疲労骨折の影響や3週間前にひいた風邪もあり決して万全ではなかったが、表彰台の頂に上り「自分を信じて歩いた」と、つかの間、勝利の余韻に浸った。

 王座に就くたび獲得してきた世界切符。しかし、15年世界選手権は47位。16年リオデジャネイロ五輪は42位、17年世界選手権は14位。国際大会を重ねても「大舞台に弱い」イメージを払拭(ふっしょく)できなかった。

 冬勝って、夏負ける―。負のループを断ち切れるか。真価を問われる世界選手権は9、10月のカタール・ドーハが舞台。「ずっと失敗してきた。それをどう生かすか。夏に輝く英輝を自分でも見たい」と見据える。