震災復興のため食品製造業岩手缶詰(釜石市、石田昭光社長)、岩手県産(矢巾町、田村均次社長)などが開発した国産サバ缶詰「サヴァ缶」が発売6年目で出荷500万個を突破した。ヘルシーなサバを洋風の味で楽しめ、目を引く缶デザインも受けて「年10万個売れたらヒット」とされるご当地缶詰業界では桁違いの人気を集めている。

 販売を担う岩手県産によると、取扱量は発売した2013年度(9月~翌3月)に9万2千個を記録。その後増え続け、15年度に累計100万個、17年度は300万個を突破。本年度だけで18年12月末現在209万個を扱い、今年1月分まで加えた累計は555万個に上る。

 第1弾のオリーブオイル漬けに加え、15年度にはレモンバジル味、16年度にはパプリカチリソース味を投入し、ファンを増やした。1個410円(税込み)と強気の価格設定だが、全国で品切れが続出する。

 背景には30、40代の女性をターゲットにした商品開発がある。水煮やみそ煮が一般的なサバ缶市場に対し、パスタやワインに合う味わいで勝負。スーパーのほか雑貨店やパン販売店などへの販路も開拓した。