県労働者福祉協議会(八幡博文会長)は16日、盛岡市大通の岩手教育会館で第14回文化講演会を開き、陸前高田市やシリア、カンボジアを取材しているフォトジャーナリストの安田菜津紀さん(31)が「紛争地、被災地に生きる子どもたち~取材からみえてきたこと」と題して講演した。

 約240人が参加。東日本大震災で、夫のフォトジャーナリスト佐藤慧さん(36)の両親を同市気仙町で亡くした安田さんは、同地区の子ども2人の成長を記した写真を示し「大人はこの2人を『このまち皆の宝物』として、少しずつ力を合わせて育ててきた。全ての人が日常を取り戻す日は遠いが、一歩ずつ進んでいる」と紹介した。

 一方、シリアで理不尽に命を奪われ続ける子どもたちについて「彼らを本当に苦しめているのは、過激派や武装勢力などではなく、苦しむ声を無視し続ける世界の無関心だ」と訴えた。