本県の今季の秋サケ漁がほぼ終了し、1月末現在の数量は1万266トン(前年同期比41・0%増)と4年ぶりに1万トン台に回復した。歴史的不漁だった前年からやや復調し、県は東日本大震災の影響で減少していた稚魚放流数の回復を要因に挙げる。ただ、依然として震災前平均(08~10年度)の4割程度にとどまる厳しい状況で、特に不漁が深刻だった沿岸南部を中心に地域経済への影響が懸念される。

 県漁獲速報によると、主力の定置網などの沿岸漁獲が8892トン(前年同期比42・8%増)と回復した。1キロ当たり単価は高騰した前年の反動で631円(同38・5%減)と下がり、水揚げ額は56億1400万円(同12・2%減)。

 魚市場別の水揚げは宮古2160トン(同73・1%増)、普代1193トン(同122・1%増)、久慈1492トン(同47・1%増)など北部~中部が好調な一方で、大船渡375トン(同37・0%減)、釜石427トン(同17・5%減)、山田・船越236トン(同28・3%減)など南部が大きく落ち込み漁業者、加工業者ともに打撃を受けた。