東日本大震災で不通となり、3月23日に三陸鉄道リアス線として開通する山田線宮古―釜石間(55・4キロ)で、11日に開かれた報道関係者向け試乗会に参加した。津波で破壊された橋や駅が復旧した宮古―陸中山田駅間の車窓から、復興へ歩む沿線を見つめた。

 (宮古支局・新屋大介)

 午前9時40分、宮古駅出発。県内外の報道関係者27人が新列車に乗り込む。津波で橋脚の半分以上が大破した旧宮古市役所付近の閉伊川の橋を通過。津波の恐ろしさを改めて思う。

 車窓から見える景色は新鮮だ。国道からは防潮堤で見えない宮古湾を望みながら進む。津軽石駅では、震災当時停車していた列車が津波で大きく曲げられたと説明を受ける。目の前の穏やかな海とのギャップを感じる。

 訓練運行とはいえ、沿線には8年ぶりに列車のある風景が戻った。スマートフォンで写真を撮る人、手を振る子どもたち。列車内から、住民の期待を感じた。