3連休最終日の11日、花巻市ではたろし滝測定会、一関市では大東大原水かけ祭りが開かれた。地域住民や県内外の観光客が詰め掛け、地域を代表する寒中の伝統行事を堪能した。

たろし滝「豊作」判定 花巻

5・5メートルを記録し「豊作」判定が出たたろし滝

 氷柱の太さでその年のコメの作柄を占う花巻市石鳥谷町大瀬川のたろし滝測定会(大瀬川たろし滝測定保存会主催)は、現地で開かれた。5・5メートルと昨年の4・55メートルを約1メートル上回り「豊作」の判定。平成最後の測定会で、参加者は新元号で迎える秋の豊作を期待した。

 地域住民や東京都、仙台市などから約150人が参加した。同保存会員がメジャーで測定し、上田東一市長が記録を読み上げるとドッと歓声が上がった。

 今季の氷柱はどっしりとし力強さを感じる仕上がり。同保存会の板垣寛会長(87)は「今回は昨年12月20日ごろにつららができ始めた。崩落はなかったが、2月に入ってから暖かく大変やきもきした」と明かし「新元号 期待ふくらむ この眺め」との川柳を読み上げた。

 初めて訪れた花北青雲高3年の伊藤春樹さんは「氷柱の太さで豊作かどうかを占うという知恵はすごい」と目を輝かせた。

冷水浴びて360人疾走 一関

沿道からの清め水を浴び、目抜き通りを駆け抜ける男たち

 大東大原水かけ祭りは、一関市大東町大原地区で開かれた。県内外から参加した約360人の男たちは冷水を浴びながら、寒風が吹く目抜き通りを勇ましく駆け抜けた。

 厄払い、火防祈願の後、一斉にスタート。沿道に集まった地域住民らが、バケツやおけで清め水を勢いよく掛けた。さらしを巻き、わらじを履いた男たちは雄たけびを上げ、時折顔をしかめながらも5区間計500メートルを歯を食いしばって走り抜けた。

 同市室根町折壁の会社員熊谷泰一さん(41)は「厄よけを祈願し、走りきることができた」と充実感に浸った。