宮古市の新里産業開発公社(山口公正社長)は10日、同市茂市の湯ったり館で、国道106号の源流とされる道を開拓した牧庵鞭牛(ぼくあん・べんぎゅう)和尚(1710~82年)に関する記念講話を行った。

 約120人が参加。宮古盛岡横断道路など「命の道」整備が進む中で、改めて鞭牛和尚を知り感謝しようと実施され、鞭牛和尚が少年時代に学んだとされる同市和井内の宝鏡院の慶徳雄仁住職が登壇した。

 慶徳住職は「飢饉(ききん)など死と隣り合わせの時代に、鞭牛さんは苦しみの中で生まれた気持ちを大事にし、道路を未来につないだ」とたたえ、「東日本大震災では多くの苦悩が生まれた。その中から鞭牛さんのような思いを呼び起こし、後世を考えていくのがわれわれの務めではないか」と語った。