全日本軟式野球連盟(木下宗昭会長)は来年度から、学童野球に「全力投球は1日70球」の球数制限を導入する方向で調整している。児童の肩や肘を守るため、投球数はブルペンでの練習なども含めて管理される予定。エース1人に頼るのは難しく、チームは継投のため複数の投手を育てる必要がある。県内で野球スポーツ少年団員数が減少する中、チームづくりや指導法の転換点となりそう。専門家は「けがから選手の未来を守ることは大きな意義がある」と評価する。

 同連盟の宗像豊巳専務理事が1月に▽全力投球は1日70球▽練習は3時間以内▽年間試合数は100試合以内―とのガイドラインを示した。2月14日の全国評議員会で正式決定する予定で、県野球協会も導入を進める方針。早ければ春の大会から新方式となる。

 日本スポーツ少年団の登録状況によると、本県の軟式野球スポ少の2017年度の団員数は、3148人で、08年度の5438人から4割減。少子化や競技選択の多様化などで選手確保に悩むチームが多い中、投手を増やす必要がある。チームの統合が進む可能性もある。

 「人数の少ないスポ少は、チーム維持が今まで以上に難しくなる」と懸念するのは洋野町大野の帯島(たいしま)スポーツ少年団の砂(すな)善克監督。チームは昨秋の県予選、東北新人大会で優勝した。団員26人は週6日約3時間の練習に取り組む。投手の須田耕晴君(帯島小5年)は「70球だと自分は3~4イニングぐらい。打たせて取る投球にし、球数を減らす工夫も必要だ」と思案する。