30年の節目を迎えた奥州市胆沢地域の冬の祭典・全日本農はだてのつどい(いさわのまつり実行委主催)は9日、同市胆沢南都田の胆沢野球場特設会場で開かれた。厳寒の中、米どころの胆沢平野に受け継がれる農事や多彩な催しを繰り広げ、地域の老若男女が一年の豊作と安全を願った。

 祭典の幕開けの「縄ないチャンピオン決定戦」は地元の小学生20人が出場し、歓声を浴びながら縄をなった長さを競った。直径2・4メートル、高さ2メートルの大臼での「福餅つき」では約500食分の餅が振る舞われた。伝統芸能や地元厄年連による「つがい踊り」も花を添えた。

 クライマックスの「福俵引き」は午後7時半ごろ開始。気温は氷点下2度。厄年の男女は白い息を弾ませながら威勢良く掛け声を上げて直径2・5メートル、長さ4メートル、重さ8トンの巨大な俵を引いた。豊作坂と呼ばれる斜面を駆け上がり、会場は熱気に包まれた。