東日本大震災で行方不明になった釜石市の元鵜住居(うのすまい)小事務職員木村タカ子さん=当時(53)=の夫正明さん(63)=同市栗林町=は31日、同市鵜住居町のかさ上げ地に震災の教訓を発信する看板を立てた。時とともに記憶は風化し、震災を知らない世代も増加。「逃げようよ」-。絵画とメッセージに思いを込めた木村さんは「二度と災禍を繰り返さないため、形として残し伝えていく」と思いを強くする。

 震災後、移転新築された鵜住居小と国道を挟んで向かい側の新市街地は区画整理事業でかさ上げされ、住宅再建が進む。木村さんの仮換地では同日、滝沢市の業者が看板を2枚立てた。

 ▽津波が押し寄せた後にタコが残っていた▽津波によって石臼が峠を越えた-という地名に関する言い伝えを描いた絵(横約40センチ、縦約30センチ)に、教訓を伝えるメッセージを添えた。