取材を通じて出会う人に元気をもらったり、刺激を受けることが多い。年が明けて約1カ月。笑顔がすてきな2人の女性の姿と言葉が印象的だった。

 1人は新成人の女性。釜石市で1月13日に行われた成人のつどいで、ステージに上がって代表のあいさつをする表情がとても晴れやかで、会場の雰囲気も一層明るくなった。

 「釜石を離れている2年間で、自らが釜石人であると改めて深く認識させられた」。進学で上京した彼女は多くの釜石出身者と会い、共通の話題で盛り上がり、その思いを強くした。古里愛にあふれた言葉が心に残った。

 もう1人は東日本大震災で長男を亡くし、直後に夫にも先立たれた大槌町の女性(84)。震災後につづった日記と短歌をまとめた本を自費出版し、その取材で自宅を訪問した。

 笑顔で迎え入れ、取材中も笑顔を絶やさない。震災以降、亡き家族を思い、悲しみが消えることはないが、「泣く日があってもメソメソしない。一日一日を大切に」と心掛けている。最近は梅や福寿草の開花を楽しみに、友人らと笑い合って過ごしている。笑顔の奥にある強さを感じた。

 出会った人々からもらったものは、自分の大きな「財産」。それを生かせるよう日々を過ごしたい。

(川端章子)