国際リニアコライダー(ILC)の北上山地(北上高地)への誘致を目指す一関市と平泉町の商工、観光、製造業などの民間団体は31日、「ILC実現を熱望する住民の会」を設立した。両市町の17団体で構成。ILCを推進する国際研究者組織が政府に3月7日までの意思表明を求める中、関係省庁へ地元の熱意をアピールする。

 設立総会は同市駅前の一関商工会議所で開かれ、団体の代表者や行政など約30人が出席した。同会議所と平泉商工会、幅広い業種の団体で構成し、発起人代表で同会議所の佐藤晄僖(こうき)会頭が会長に就いた。

 同会は、県や両市町、県や東北ILC推進協議会、宮城県の民間組織などと国への要望活動を行う。住民意識のさらなる醸成や受け入れ態勢の構築に向けた講演会なども検討する。

 佐藤会長は「地元がILCを歓迎していることを全国にアピールしていく。日本学術会議の回答を受けて地域住民には悲観的な意見もあるが、各団体や行政と連携し、政府の前向きな意思決定が一日も早く出るよう努める」と力を込めた。

 設立総会に出席した一関市の勝部修市長は「民間組織の設立は心強い。建設候補地の地元から政府の判断を後押ししていければいい」と思い描く。