元号「令和」の考案者とされる国文学者で、万葉集研究の第一人者の中西進氏(90)は7日、全国大学国語国文学会に出席するため、滝沢市を訪れた。岩手日報社などの取材に対し「自律性を持った平和への願いが、これからの日本人に与えられた使命ではないか」と、令和の時代に込める思いを語った。

 万葉集の梅花の歌の序文に由来する令和は、初めて国書から選ばれた元号。中西氏は「『令』の意味で一番大事なのは自律性があること」と説明し「人から命令されるのではなく、自分が正しい、美しいと思うことが積み重なった平和こそが今、求められている。規律や品格を自ら考え、いるだけで相手が尊敬する力がこれからの日本には大事だ」と強調した。

 万葉集に収められた歌の北限は宮城県とされる。「最果ては絶望ではなく、最大の希望ということが歌に象徴されており、ものすごい発信力がある」と東北に思いを寄せた。