潮風トレイルに山開き、野山の散策会や健康ウオーキング―。とにかく歩いた一年だった。このような取材では、時間が許す限り自分も体を動かすことにしている。一緒に取り組むうちに参加者と打ち解け、達成感や満足感も「自分事」として感じられるからだ。

 印象深いのは、秋の種山ケ原を世田米保育園児が散策した「森の保育園」だ。雪山散策会や山開きなど何度も訪れているが、園児に同行したのはこれが初めて。木の実や落ち葉を集めながら、4キロの道のりを元気に歩く姿に圧倒された。

 ヤマナシの実を拾えば、大喜びでかじりつく。虫食いがあるのを手にした子も、ガイドが「よけて食べれば大丈夫」と声を掛けるとためらいなく口に入れて「おいしい」。四季ごとの散策で森に親しむ子どもたちのたくましさを感じた。

 取材ついでに体験したノルディックウオーキングも面白かった。健康づくりでポールをついて歩く高齢者をよく見かけるが、腕をしっかり振ると見た目以上に疲れる。けれど、黒崎仙峡の美しい風景の中を歩ききった爽快感は格別だった。

 2020年は東京五輪。聖火リレーを見たら、運動音痴の自分でも走りたくなるに違いない。20年は気仙の地を「走る」一年を目指し、その中で見聞きし感じたことを発信していきたい。

 (小野寺唯)