新元号令和の始まりは自身も勤続20年の節目。14年ぶりの久慈支局で張り切って取材に臨んだ。

 初めて出した記事は4月2日付の「積雪26センチ!嘘(うそ)じゃない」。着任初日の1日午前0時に積雪26センチを観測した久慈市。春のドカ雪に歓迎されたのを逃したくないと、午前5時半ごろと午後3時すぎの久慈駅前を撮影し、一面の銀世界が日中にはうららかな春の景色に一変した様子を2枚の組み写真で紹介した。

 「記事見たよ」と早速反応があり、とてもうれしかった。現場との近さが支局勤務の醍醐味(だいごみ)で何物にも代え難い。

 これまでの会社人生を振り返ると、一番の出来事はやはり東日本大震災だ。大津波襲来後、すぐに向かった釜石市の様子を鮮明に覚えている。今も「津波てんでんこ」の取材をするたびに自身も「あの日」を一瞬で思い出すし、大切にしている感覚でもある。

 そして10月の台風19号。3年前の台風10号に続き、久慈地域も甚大な被害を受けた。度重なる災害にやるせない思いが募る年越しだ。だからこそ、新年は初日の出の取材で始動しようと決めた。願いはただ一つ。災害のない一年でありますように。

(及川 純一)