2019年プロ野球は、昨季に続き山川穂高、外崎修汰(富士大)の活躍が光り、西武がパ・リーグ2連覇を果たした。楽天の銀次(盛岡中央高)は4年ぶりに打率3割を超え、主将としてチームの3位に貢献。広島の中村恭平(富士大)は中継ぎ、中日の阿部寿樹(一関一高―明大―ホンダ)は二塁手として遅咲きの開花を見せた。一方で自由契約になった選手も多く、明暗が分かれた。本県関係16選手のこの1年を振り返る。

(この企画は4回続き。年齢は12月4日現在)

 

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主将、CS進出けん引 楽天 銀次内野手(31)=盛岡中央高

 14年目のシーズンは141試合に出場し、持ち前のシュアな打撃で打率は3割4厘と4年ぶりの3割超えを果たした。安打数も自己最多の161本をマーク。シーズン中盤から主軸を任され、6月9日の中日戦では通算千安打を達成した。主将として引っ張ったチームも、3位でCS出場と前年の最下位から立て直し、実り多い1年となった。

 国内フリーエージェント権を行使せず、「東北に残って野球をして被災地のためにやることがたくさんある。自分が残らなければいけないと本能で思った」と引き続き楽天でプレーする。生え抜きのヒットメーカーの活躍が来季も楽天の原動力となりそうだ。

打撃成績、自己最高に 中日・阿部寿樹内野手(30)=一関一高―明大―ホンダ

 プロ4年目は躍進の1年となった。1年目から取り組んできた打撃強化が実を結び、正二塁手として1軍に定着。初めて規定打席に到達した。130安打、59打点、打率2割9分1厘はいずれも過去3年を大きく上回る自己最高成績。長打率は4割5厘と力強い打撃も見せ、中軸も担うほどに成長した。

 守備では129試合に出場して失策はわずか3。二塁手としてリーグ首位の守備率でチームを引っ張った。来季も「良い状態で試合に出続けたい」とフル出場できれば、数字もおのずから付いてくるはずだ。

中継ぎ14試合登板 阪神・小野泰己投手(25)=富士大

 昨季は7勝したが、春に右肘の違和感から思うように投げられなかった。6月に1軍登録され今季は中継ぎとして14試合に登板。防御率2.31と安定した投球は見せた。シーズン後半は先発復帰に向けて2軍で調整した。

 まずは完全復帰を果たし、キレのある直球を武器に来季は先発復帰、2桁勝利を見据える。

4年目、2軍のみの登板 広島・高橋樹也投手(22)=花巻東高

 4年目の左腕は昨季まで2年連続で1軍登板を経験していたが、今季は2軍のみの登板となった。中継ぎでの起用がほとんどで、イニング数とほぼ同じ失点を喫し、悔しい防御率となった。持ち味の制球力に磨きをかけ、来季は1軍のマウンドで役割を果たしたい。